「実際の見え心地は、できてからのお楽しみ」はもう古い?
老眼鏡で重宝するのが遠近両用メガネですね。
遠くも手元も視線の上下の動きでピントを変えられるので、いちいち老眼鏡をかけ替える必要がないのでとても便利なメガネです。
しかし、一度でも遠近両用を作られている方は、違和感を感じられたことがあるのではないでしょうか?
「視線の使い方に慣れない・使いづらい」最初だけならまだしも、今だに慣れないという人も多いといいます。
なかなか自分の目にピッタリ合った遠近両用レンズの老眼鏡を作るというのは、結構難しいのだそうです。
ニコン・エシロールでは、それら従来の遠近両用レンズでは解決できなかった問題を解決し、快適なピント合わせができる究極の老眼対策レンズの開発を構想しました。
そこでキーポイントとなるのが眼鏡店によるメガネをつくる段階での見え方の「可視化」でした。
メガネをつくる段階での見え方の可視化が実現すれば、顧客は「見たい」見え方を確認しながらメガネを作ることができるようになります。
そうなると作った後の使いづらさの問題が減り、眼鏡店も説明がしやすく、また顧客の納得度が高い失敗の少ないレンズ提案をすることが可能になります。
可視化の実現によって、「実際の見え心地は、できてからのお楽しみ」が多かった今までに比べ、既に作る段階で完成後の見え方がわかっているので安心して購入することができます。
メーカーと販売店の思いが融合し「センチュリーAI 2.0」が誕生
ニコン・エシロールが、顧客の納得度が高い失敗の少ないレンズ提案開発するために着目したのが、販売の現場で実際に早い段階から見え方の可視化を試みていたシミズメガネ(千葉県柏市)の声を反映することでした。
シミズメガネは、今まで使っていたメガネや裸眼、新しいメガネのピントが合う範囲(明視域)をそれぞれ電卓で計算し、お客様に伝えていました。
さらにピントが合う範囲(明視域)を可視化するために、
「メガネを掛けて正面を見たとき」
「手元の度数が入る下方視をしたとき」
「遠くが見えやすい上方視をしたとき」
の3つに分け、専用のシートを作り、そこにマーカーで線を引き、お客様に説明をしてきました。
ただ、専用シートを活用による見え方の可視化ですが、もっとわかりやすく、もっと正確に、より失敗のないメガネをつくるためのアプリを開発できないか?という葛藤があったようです。
ここにニコン・エシロールとシミズメガネとの思惑が合致し、正確に、より失敗のないメガネをつくるためのアプリの開発が始まり、「センチュリーAI 2.0」の誕生になりました。
株式会社清水メガネ(1953年1月創業 千葉県柏市) 代表取締役 清水 学氏のコメント
1つのメガネで遠くも近くも見える遠近両用レンズなどの累進屈折力レンズは、とても便利ですが、他方、お客様が本当に納得のいく見え方をつくるのは容易ではない製品です。
お客様のご希望に合わせてそのままメガネをおつくりすると、遠近どちらか一方が見えにくいとか、パソコンであれば見やすいところを探す必要があるといったことが、年齢が高くなるほど起こりやすく、快適な見え心地実現のためには熟練スタッフの経験や提案などが必要でした。
「センチュリーAI 2.0」はお客様の声と、眼鏡専門店の知識と経験が詰まった製品です。より多くの皆さまに満足のいく見え方を提供し、快適な視生活を送っていただけることを願っています。
センチュリーAI 2.0とは
センチュリーAI 2.0とは、ニコン光学技術100年の歴史が生んだ、利用客が「見たい」を自由にセルフメイドでつくることができる、老眼対策レンズです。
- 視界をシミュレーションして設計するから、見たいところがよく見えます。
- 楽な姿勢で楽にピントが合う見え心地を実現します。
- “誰でも”楽なピント合わせができます。目のピント合わせの力=調節力が低下した方にも楽なピント合わせができるレンズです。
- 仕事や趣味などで日常的に見づらさを感じている方におすすめしたいレンズです。
新開発された新発想の専用アルティメットシミュレーターでは、どのような見え方になるのかを眼鏡店でシミュレーションしながら見え方を確認できます。
従来は「実際の見え心地はメガネが完成して初めてわかる」だったのが減少し、思った通りの見え方でメガネができ上がります。
レンズ設計は、それぞれの度数に合わせて見え心地をチューニングするニコン独自の光学設計プログラムを採用。
さらに、0.01D刻みで加入度(遠くを見る度数と近くを見る度数の差)が設定できるため、従来の0.25D刻みと比べて、見たい距離の度数を作るために、より精密な度数調整が可能となります。
0.01D刻みというのは自分にズバリ合った度数になるので、とても快適に使えそうですね。
新開発・新発想の専用アルティメットシミュレーターとは
専用アルティメットシミュレーターは、ピントが合う範囲を確認し、具体的な見え方を可視化できるシミュレーターです。
60代、70代に多い手元を見る度数が大きい高加入度の顧客が実際に困っている問題を解決することができます。
店舗に専用シミュレーターがあることで、顧客が自分の目で見て理解できるので納得度や満足度が高くなります。
このシミュレーターを使うことで、顧客は、「見たい」見え方でメガネをつくることができ、眼鏡店は、顧客の「見たい」見え方を顧客と一緒につくることができるようになります。
結果、顧客納得度が高く、失敗が少ないレンズの提案をすることができるようになり、顧客にも眼鏡店にもメリットが生まれる流れになりますね。
センチュリーAI 2.0は60代、70代、アクティブな現代シニアの強い味方
多くの60代、70代の方が、
「何歳になっても若々しい見た目の大人でありたい」
「何歳になっても若々しく、前向きな意識を保ち続ける大人でありたい」
(図2参照)
と答えており、今後ますます生涯現役で活躍したいシニアが増え、快適な見え方の需要が高まることが予想されます。
一方、目のピント合わせの力=調節力は年を重ねるごとに低下するため、特に60代、70代以上の方はこの微細な度数調整が見たい距離を快適に見るための重要なポイントになります。(図3参照)
微細な度数調整ができて、見え方を可視化しながらつくることができる「センチュリーAI 2.0」は、そんな60代、70代以上の方に特におすすめです。
記事・図参照:株式会社ニコン・エシロールNews Release