気付いていない!スマホによる老眼の進行
今や片時も放せないデバイスであるスマホ。
電車に乗れば一目瞭然。ほとんどの人がスマホをのぞき込んでいますね。
昼休みに食事に出ても、一人で食事をとっている人の横には、やっぱりスマホ。
食べながらスマホを見るので、食べ終わるまで時間がかかっているでしょう。
お店の人からみると、回転が悪くなったと文句の対象になるかも知れません。
今、これだけスマホを使う人が急増するにしたがって、ジワジワと勢力を拡大しているのが、「スマホ老眼」です。
「手元の文字が見づらい、ぼやける」こんな経験はありませんか・・・
それって老眼と同じ症状でスマホ老眼と言うのです。
長時間のスマホ使用でピント調整に狂い
スマホを見ると言うことは、眼から数十センチの距離で画面を凝視することになります。
これが長時間続くと眼球の中にある筋肉のピント調整に狂いがでます。
そうなると「近くの文字が見づらい」といった老眼と同じ症状になります。
特にスマホはパソコンよりも画面が小さく、ちいさな文字を読む必要があります。
そんな状況で長時間使用すると眼の負担はかなり大きいものだと想像できます。
しかも、スマホはいつでもどこでも持ち歩いており、少しの時間をみつけてはのぞき込む事も多いので、それだけ長い時間、眼を使ってしまいます。
また、スマホだけに限らず、パソコンやタブレット、ゲーム機、テレビなど、同じような画面を見る機会は昔に比べて格段に増えています。
ねんのため、老眼についていうと、老眼とは水晶体や毛様体筋が硬くなってしまい、ピントを合わす調節力が弱くなることで起こる症状です。
多くの場合、加齢が原因で、通常初期症状は40代に入ってから、45〜6歳ぐらいがピークと言われています。
若い世代に急増しているスマホ老眼
しかし、スマホ老眼は、スマホをよく使っている20〜30代に多くみられる症状で、スマホの長時間の使用が原因です。
長時間の使用で、近くにピントがあったままで元に戻りにくくなり、その状態で顔を上げると、一瞬遠くがぼやけたり見づらいと感じたりするのです。
ただ、これは一時的なもので、少し時間がたつと元に戻ります。
「まだまだ老眼になるわけない」と思っている若い人がほとんどだと思いますが、安心してはおられません。
こういった症状を繰り返すうちに、重篤化したり、ピントが固定化されたり、老眼になるのが早まったりする危険性が指摘されているのです。
ほっておけないスマホ老眼、日頃からケアしよう!
初期の段階では、眼の充血や眼に乾きを感じる(ドライアイ)や、眼の奥が痛い、今までさほど感じなかった明るさをひじょうに眩しく感じる、といった症状が見られることもあります。
また、頭痛や肩こり、首の痛みなどを感じる場合もあるでしょう。
眼や脳がインターネットやゲームなどで昼間のような強い刺激をうけるため、体内リズムが崩れてしまいます。
そうなると、睡眠障害や自律神経の乱れを起こす原因になることもあります。
眼の負担増によって老化が進むため、緑内障や加齢黄斑変性症などの高齢者に多い眼の疾病に、年齢関係なく、若くして陥るケースもあるのです。
「スマホ老眼」を放置していると、眼の老化や視力低下はもとより、身体全体の不調や疾病につながることも珍しくないといいます。
少しでも眼の異常を感じたら、一刻も早く眼科で受診しましょう。
また、ブルーライトをカットする眼鏡や、目薬などで日頃からケアすることも大切です。