老眼鏡のレンズは一つじゃない。種類を知っておこう
老眼鏡のレンズの種類には、見え方の違いによって特徴を持たせた数種類の老眼鏡レンズがありますが、大きく分けて、次のような種類に分けられます。
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近用単焦点レンズ
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遠近両用レンズ
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中近用レンズ
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近近用レンズ
各レンズそれぞれ特長があり、着用するときは自分にあったものがどういったレンズでその特長はどうなっているのかを知っておく必要があります。
それでは各レンズの特長をみていきましょう。
近用単焦点レンズの老眼鏡の特長
近用単焦点レンズの老眼鏡は、近い距離だけに焦点を合わせたレンズで、新聞や雑誌、本を読むとき、商品パッケージの説明書きなど、近くで細かい文字を読めるようにするための老眼鏡レンズです。
普段は老眼鏡をかけていないけれど、近くのものが見えなくなった時だけに使うという、老眼の症状が現れ始めた初期の頃から使われます。
近用単焦点レンズの老眼鏡はこんな時に便利です。
- 読書や新聞を読むとき
- 薬の箱や瓶に書いてある説明書を読むとき
- 文字を書くとき
- 手元で細かい作業をするとき
遠近両用レンズの老眼鏡の特長
遠近両用レンズの老眼鏡は、近くのものも、遠くのものも両方見えるようにするためのものです。
特に車を運転するときなどで、前方を見ていて一瞬車内のメーターやカーナビの文字を確認するときなど、とても便利な老眼鏡レンズです。
↑両用レンズのしくみ
1枚のレンズで遠くから近くまで見える
遠近両用レンズは上の写真のようにレンズの上部では遠方が良く見えます。
そして、そこから11〜14mm下が手元の見やすくなる度数になっています。
その間緩やかに度数が変化していく為、中間距離もピントが合うことができます。
その分なユレ・歪みをレンズ周辺に逃がしています。
ただし、老眼になり始めたときには特に遠近両用の老眼鏡を使わなくてもある程度は自分の目でピントを合わせてくれるので、
老眼鏡を使用するタイミングは眼科やメガネ専門店、専門家にお任せしたほうがいいと思います。
遠近両用レンズの老眼鏡はこんな時に便利です。
- 車を運転するとき
- かけたりはずしたりが面倒
- サングラスとしても使用したいとき
- カメラやビデオなどの撮影時に
中近用レンズの老眼鏡の特長
中近用レンズの老眼鏡は、自宅にいるときなど室内専用開発された老眼鏡レンズです。
だいたい手もとの60cmぐらいから少し離れた2mぐらいまでに対応します。
「手もとの書類は良く見えるが、少し離れたテレビが見ずらい」というようなケースでは、近用単焦点レンズの老眼鏡では対応できなくなり、中近用の老眼鏡が必要になります。
しかし遠近両用レンズの老眼鏡のように、遠くはよく見えないので、屋外では使用できません。
パソコン作業やデスクワーク時に
中近用レンズの老眼鏡はこんな時に便利です。
- パソコン作業や読書など、遠近両用レンズでは視野が狭く、見にくい・・・。
- デスクワークが中心なので目が疲れやすい・・・。
- 友達とカラオケに行った時老眼鏡をかけたらテレビ画面が見えず歌詞が解らなかった・・・。
近近用レンズの老眼鏡の特長
近近用レンズの老眼鏡は、近用単焦点レンズの上半分に累進的にマイナス度数を加入し、ひとつのレンズで「手もとから少し離れた位置も見える」を可能にします。
特に最近ではパソコンが普及し、書類や本を読みながらパソコンの画面を見る機会も増えていますので、どちらにも対応できる距離ということで登場したのが近近用レンズの老眼鏡です。
近近用レンズの老眼鏡はこんな時に便利です。
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手元のキーボード、モニター画面が見にくい。
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モニター画面を見ると視野が狭く長時間使うと肩がこる。
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手元のキーボードは見えるがモニター画面が見にくい。
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パソコン作業の合間に携帯のメールを操作する時。
以上のように老眼鏡には種類が色々ありますが、どの老眼鏡の種類を選ぶかは自分の老眼の進行具合と老眼鏡を使う目的を考えて最適な種類を選ぶ事が大切です。